スマホの容量とは? 確認方法と空き容量が不足すると起きる症状も解説

2024-01-01

スマホの容量とは何を指しているのか、手持ちのスマホに搭載されている容量がどのくらいなのかなど、疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。スマホの容量は本体に保存できるデータ量のことで、空き容量が不足するとデータが保存できなくなるだけでなく、不具合の原因にもなり得ます。ぜひスマホの容量について理解を深め、容量不足で悩むことなく快適にスマホを使用していきましょう。

本記事では、スマホの容量とは何か、容量の確認方法や選び方、空き容量が不足したときに起こることなどを紹介します。

目次

スマホの容量とは?

スマホの容量としては、ストレージ(ROM)とメモリ(RAM)の2つがあります。

単純に「スマホの容量」というと、本体に保存できるデータ量であるストレージ(ROM)を指すことが多いです。メモリ(RAM)は一時的にデータを保存するための容量で、作業領域としての役割があります。

ストレージ(ROM)とメモリ(RAM)について、それぞれ詳しく見ていきましょう。

ストレージ(ROM)

ストレージ(ROM)は、本体に保存できるデータ量のことです。スマホに搭載されているストレージ(ROM)は読み書きができるので厳密には正しくないのですが、慣例的に「Read Only Memory(リードオンリーメモリー)」の略である「ROM」と表記されることもあります。

スマホのストレージ(ROM)容量は機種によって異なり、64GB、128GB、512GB、1TBなどがあります。

なお、データ容量の単位としては、KB(キロバイト)、MB(メガバイト)、GB(ギガバイト)、TB(テラバイト)などがよく使われています。以下のとおり、1024倍ごとに単位が上がります。

● 1KB
● 1MB(=1024KB)
● 1GB(=1024MB)
● 1TB(=1024GB)

メモリ(RAM)

メモリ(RAM)は、「Random Access Memory(ランダムアクセスメモリ)」の略である「RAM」と表記されることもあります。

メモリ(RAM)の役割は、作業用の領域としてデータを一時的に保存することです。机に例えると、ストレージ(ROM)が書類や道具を収納する引き出しに相当するのに対し、メモリ(RAM)は机の上の作業スペースに相当します。

メモリ(RAM)の容量が大きいほど一度にたくさんの作業ができ、アプリを複数同時に立ち上げてもスムーズに動作がしやすくなったり、ゲームの処理速度が速くなったりするなどのメリットがあります。

スマホのストレージ(ROM)容量の確認方法

本体のストレージ(ROM)容量や使用状況は、設定から確認できます。Androidスマホ、iPhoneのそれぞれについて、ストレージ(ROM)容量の確認方法を見ていきましょう。

Androidスマホの場合

Androidスマホでは、設定の「ストレージ」などの項目から本体のストレージ(ROM)容量と使用状況が確認できます。例えば、Galaxyスマホの場合は、「バッテリーとデバイスケア」の「ストレージ」から確認が可能です。

①「設定」>「バッテリーとデバイスケア」>「ストレージ」の順にタップ
②本体のストレージ(ROM)容量や使用量の内訳を確認

※画像はGalaxy S20 5G、Android 13の場合

iPhoneの場合

iPhoneの場合は、設定の「iPhoneストレージ」の項目から、本体のストレージ(ROM)容量や使用状況の確認が可能です。ストレージ(ROM)の使用量の内訳(App、写真、メディアなど)もこちらから確認できます。

①「設定」>「一般」>「iPhoneストレージ」の順にタップ
②本体のストレージ(ROM)容量や使用量の内訳を確認

※画像はiPhone SE(第2世代)、iOS16.2の場合

スマホのストレージ(ROM)容量はどのくらい必要?

スマホのストレージ(ROM)容量は、1種類のみで提供される機種もあれば、複数のストレージ(ROM)容量から選べる機種もあります。

複数のストレージ(ROM)容量から選べる場合は、ストレージ(ROM)容量の小さいモデルほど価格は安くなります。しかし、容量不足を避けるためにも少し余裕を見て大きめのストレージ(ROM)容量を選択するのがおすすめです。

ストレージ(ROM)容量を選ぶときの考え方や目安は下記のとおりです。

ストレージ(ROM)容量

選び方

512GB、1TB

アプリやデータを大量に保存する可能性があり、大容量を求める方

128GB、256GB

中間的な容量で十分な方

余裕を見て大きめの容量を選びたい方

64GB

ライトな使い方で、必要最低限の容量を選びたい方

外部ストレージを利用する方

大容量を求める方は512GBや1TB、中間的な容量で十分な方は128GBや256GBがおすすめです。ライトな使い方で必要最低限の容量があれば問題ない方、外部ストレージを利用する方は64GBなども選択肢に含まれるでしょう。

スマホの内部ストレージ(ROM)の容量不足によって何が起こる?

ストレージ(ROM)の空き容量が不足すると、データが保存できなくなるだけでなく、フリーズが起きやすくなるなどの不具合の原因になることもあります。

ストレージ(ROM)の空き容量が不足すると、具体的に何が起こるのか詳しく見ていきましょう。

データの保存ができなくなる場合がある

ストレージ(ROM)の空き容量が少なくなると、写真や動画、アプリなどのデータを保存できなくなる場合があります。キャッシュやデータの削除、オンラインストレージにデータを移すなど、空き容量の確保が必要です。

OSアップデートができなくなる場合がある

ストレージ(ROM)の空き容量が不足しているために、OSアップデートが実行できない場合があります。OSアップデートには一定の空き容量が必要です。アップデートできない場合は、空き容量を確保してから再度実行しましょう。

フリーズしやすくなる場合がある

容量不足によってスマホの処理が重くなったり、フリーズしやすくなったりするケースがあります。フリーズが発生する場合には、メモリ(RAM)の不足やSoCの性能不足などの可能性もあるため、ストレージ(ROM)以外の可能性も含めて原因を考える必要があります。

なお、SoCとは、スマホの処理に必要なCPUやGPUをはじめとする各種機能が集約されたパーツのことです。

スマホを起動できなくなる場合がある

容量不足が原因で、スマホが正常に起動できなくなる場合があります。正常に起動できなくなると、ユーザーが自分で復旧するのが困難なこともあり、場合によっては修理店に復旧を依頼することも必要になります。

スマホの空き容量を増やす方法

スマホの空き容量を増やす方法としては、キャッシュの削除、不要なデータの削除、オンラインストレージの利用などが挙げられます。それぞれの方法について詳しく見ていきましょう。

キャッシュを削除する

キャッシュはよく利用するデータなどを一時的に保存して、読み込みを速くする仕組みのことです。端末のキャッシュを削除することでストレージ(ROM)の空き容量を増やすことができます。

Androidスマホでは「設定」の「アプリ」の項目などから、各アプリのキャッシュの削除が可能です。iPhoneは個別のアプリの設定などから、各アプリのキャッシュを削除できます。

不要な写真や動画・音楽データを削除する

端末のストレージ(ROM)に保存された不要な写真や動画、ドキュメントなどの削除も行いましょう。基本的にアプリは再度インストールできます。また、ブラウザからアプリと同じ機能を利用できる場合もあるため、容量が不足しがちであれば、利用していないアプリをこまめに削除しておくのがおすすめです。

オンラインストレージなどにデータを移す

データをオンラインストレージに移し、端末本体のストレージ(ROM)に保存したデータを削除すると、空き容量を増やすことができます。

例えば、AndroidはGoogleフォト、iPhoneはiCloudに写真や動画のバックアップが可能です。そのほか、パソコンなどにデータを移行して空き容量を増やす方法もあります。

スマホのストレージ(ROM)の容量不足を解消して快適に使用しよう

スマホの容量としては、データを保存するためのストレージ(ROM)と、作業領域の役割があるメモリ(RAM)の2つがあります。スマホのストレージ(ROM)容量は、設定のストレージの項目から確認が可能です。

ストレージ(ROM)の空き容量が不足すると、データの保存ができなくなるだけでなく、OSアップデートができなくなったり、フリーズなどの不具合が起きたりすることもあります。空き容量が少ないときは、ストレージ(ROM)の整理を行いましょう。

スマホの空き容量を増やす方法としては、不要なデータやキャッシュの削除、オンラインストレージの利用などが挙げられます。ぜひ、ストレージ(ROM)の基本や容量不足の解決方法についての理解を深め、容量不足に悩むことなく快適にスマホを使用していきましょう。

大容量ストレージ(ROM)を搭載するスマホなら「Galaxy S23 Ultra」

大容量のストレージ(ROM)を搭載したスマホを使用したい方には、「Galaxy S23 Ultra」がおすすめです。

「Galaxy S23 Ultra」は、ハイエンドのSシリーズのなかでも最上位に位置づけられるモデルです。

ストレージ(ROM)容量は、256GB、512GB、1TBの3種類があります。また、大容量ストレージ(ROM)のほかにも、Galaxy史上最大のカメラセンサー、2億画素のメインカメラを搭載したプロ仕様のカメラで写真や動画をキレイに撮影可能です。

さらに、120Hzのリフレッシュレート、Quad HD+の解像度に対応した約6.8インチの有機ELディスプレイなどを搭載しており、フラッグシップモデルならではのスペックや機能が魅力の機種です。

大容量のストレージ(ROM)を搭載するスマホを探している方や、最高クラスのスペックを求める方はぜひ「Galaxy S23 Ultra」を検討してみてはいかがでしょうか。

※記事内で使用されている画像はイメージです

フリーランスライターの房野麻子氏 フリーランスライターの房野麻子氏

執筆者

房野麻子

大学卒業後、新卒で某百貨店に就職。
その後、出版社に転職。
男性向けモノ情報誌、携帯電話雑誌の編集に携わった後、2002年にフリーランスライターとして独立。
モバイル業界を中心に取材し、『ITmedia Mobile』などのWeb媒体や雑誌で執筆活動を行っている。

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