キャッシュとは、Webサイトの閲覧履歴やアプリの設定や状況をキープするため、一時的に保存しておくデータのことです。Webサイトを表示するには画像やテキスト情報などを読み取る必要がありますが、キャッシュが残っていればそれらを再度ダウンロードする必要がなく、スムーズに表示できます。

さまざまなサイトやアプリを利用すると、このキャッシュがどんどん増えていき、多くの容量を使用することになります。定期的にキャッシュを削除することで、スマホの空き容量を確保しやすくなるでしょう。

iPhoneでSafariのキャッシュを削除するには、「設定」>「Safari」>「履歴とWebサイトのデータを消去」の手順で行います。iPhoneの場合、アプリのキャッシュを削除するにはアプリごとに操作が必要です。アプリごとに手順が違うため、まずキャッシュを削除したいアプリを決めたうえで削除方法を調べてみると良いでしょう。

Androidでキャッシュを削除したい場合は、機種やOSのバージョンによって表示が異なる場合もありますが基本的には「設定」>「アプリ」>キャッシュを削除したいアプリを選択>「ストレージ」>「キャッシュを削除」の手順で行えます。

頻繁に写真を撮影したり、動画や音楽などをダウンロードしたりすると、容量が減っていきます。とくに連写機能を利用していると、同じような写真がたくさん保存されていることもあるでしょう。不要な写真や動画・音楽データを削除することで、容量を増やすことが可能です。

画像データを残しておきたい場合は別の場所で保存（バックアップ）しておくのも選択肢のひとつです。バックアップを取るためにクラウドに保存する方法には、Googleフォトの利用などがあります。クラウドに保存することでバックアップが取れるだけでなく、ほかのデバイスとの共有も可能になるので、複数の端末から画像を見たい場合もすぐに見ることができます。

なおスマホのデータ容量を確認する際に、写真やアプリのデータと並んで「その他」に分類されているデータがあります。「その他」のファイルに分類されているデータは、画像・動画・音楽・メール・アプリのいずれにも分類されないようなデータで、同じファイルに入れられているもののデータの種類はそれぞれ異なります。

削除して良いデータかどうかはケースバイケースなので、「その他」フォルダのデータに入れられているデータは、個別に確認したうえで削除するようにしたほうが良いでしょう。

また、メールに添付された書類などのデータをダウンロードする機会が多い場合も、不要なデータを定期的に削除することをおすすめします。ダウンロードしたデータはダウンロードフォルダーに保存されていますので、確認しましょう。