2023-11-16

もはや円熟の域。
サムスンの完成された折りたたみスマホを体験してきた

※このページの内容はウェブメディア『GIZMODO』(2023年08月16日掲載)の記事を一部編集して転載したものです。

Photo: ヤマダユウス型

新技術=物珍しさだけで終わらせない、着実なステップアップ。

先日、Samsung(サムスン)の新製品発表会「Galaxy Unpacked 2023」が開催され、Galaxy(ギャラクシー)シリーズの最新モデルが発表されました。目玉となったのは、やはり最新の折りたたみスマホ「Galaxy Z Fold5」と「Galaxy Z Flip5」でしょう。

発表されたてホヤホヤのガジェットたちを、ひと足早く触らせてもらう機会がありました。「これが最先端の折りたたみっぷりか…!」と感動しまくったので、さっそくご紹介しましょう!

Galaxy Z Fold5:
「大画面は正義」を実感、唯一無二のスマホ

最初にチェックするのは「Galaxy Z Fold5」。世界を驚かせ続ける折りたたみスマホ、その最先端がコレです。初代のGalaxy Z Foldから数えて5代目となりましたが、「この形状はこれが完成形だな」という手応えがあります。

折りたたみスマホの利点はとってもシンプル。たたんだ状態はコンパクト、開いて使うと大画面。本来、大画面なディスプレイはかさばってしまいますが、折りたたむことで一般的なスマホと同じサイズ感で持ち歩けるわけですね。

折りたたんだ状態だとこんな感じ。すごくスマートで、片手でサクサク使えますが……。

パカっと開けばディスプレイの広さはおよそ2倍に。開いた画面のサイズは7.6インチ、解像度は 2176×1812ピクセルで、タブレットに迫るほどの大きさです。何を見てもいちどにたくさんの情報を表示できますし、映像コンテンツを見ても迫力たっぷりです。

さらに、画面が明るくて、リフレッシュレート120Hzでスクロールもなめらか。ハイエンドスマホにふさわしい「格が違う」ディスプレイであることが、見ただけで伝わってきます。

また、大画面を活かしたマルチタスク機能もメリットのひとつ。写真の状態では、ディスプレイの左右で個別のアプリを開きつつ、左下にはポップアップウィンドウでイラストアプリを表示させています。

メールアプリ+写真アプリ+ブラウザ、あるいは買い物アプリ+動画アプリ+ブラウザなど、アプリごとに行ったり来たりしなくていいのがマルチタスクのメリットですね。生産性も上がるってもんです。

ディスプレイには最大3つのアプリを並べた上で、ポップアップウィンドウとして最大5つのアプリを起動できます。つまり、マックスで8つのアプリを一度に扱えるわけです。もはや、マルチタスク性能はPC並みと言っても過言ではないでしょう。

スマホの処理性能を司るチップ(SoC)は最新世代のチップをGalaxy向けにカスタムした「Snapdragon® 8 Gen 2 Mobile Platform for Galaxy」。たくさんのアプリもサクッと動かせてしまいます。

生産性に関わる要素として、専用のスタイラスペン「Sペン」によるタッチ操作にも対応しています。専用カバーを装着すればSペンをぴったり収納することも。これは見事なデザイン。

カバーからSペンを取り出して、スマホを開いてサクッとメモ書き。紙のメモ帳みたいな使い方もお手の物です。手書きのほうが便利&早いシーンっていろいろあるし、ペンの描き心地も良好でした。

左がGalaxy Z Fold5、右が前世代のGalaxy Z Fold4
Photo: ギズモード・ジャパン

折りたたみスマホといえば、重要になってくるのがヒンジ。第5世代目ということもあり、ヒンジの強度や滑らかさなどは着実に向上しています。じつは、前モデルのGalaxy Z Fold4は折りたたんだ際に画面の折り目付近にスキマがあったんですけど、「Galaxy Z Fold5」はボディがピタッとくっついてほぼスキマ無し。

洗練された本体デザイン、クオリティの高い大画面とそれを活かせるソフトウェア、そしてスムーズな折りたたみ動作。「Galaxy Z Fold5」の要素をまとめるとこんなところでしょうか。折りたたみ体験そのものの質、上がっていますよ。

Galaxy Z Flip5:
便利すぎる大きなカバーディスプレイ

お次は同じ折りたたみスマホでも、縦方向にパカパカ開く「Galaxy Z Flip5」を見ていきましょう。

ひと目見てわかるのは、そのコンパクトさ! 「Galaxy Z Flip5」は、縦に折りたたむことでスマホを手のひらサイズまで小さくできるのが特徴。シャツの胸ポケットや、バッグのサブポケットでの収まりが良いです。

折りたたんだときのたたずまいはこんな感じ。ガジェットっぽさはもちろん、どことなくコンパクトミラーのようなコスメグッズっぽさも感じさせます。

前モデルGalaxy Z Flip4から大きく変わったのは、前面にあるカバーディスプレイ(フレックスウィンドウ)の大きさです。めっちゃ大画面になって、折りたたんだ状態でできることが圧倒的に増えています。

本体を開かずとも、カバーディスプレイだけでできることがとても多いんですよ。天気予報やカレンダーなどのウィジェットも設定できるし……。

なんとメッセージアプリの返信もカバーディスプレイでできちゃう。定型文返信も用意されてるので、簡単な連絡のやり取りならスマホを開かずともOKです。これはすごく便利。

カバーディスプレイの面白い使い方として、セルフィーがあります。というのもカバーディスプレイはスマホのメインカメラと同じ方向に付いてるので、カバーディスプレイで写真のプレビューを確認しつつ、高画質なメインカメラで自撮りができちゃうんですよ。

さらに、好きな角度で止めることができるから、スマホスタンドのように角度を調整することも。手元撮影やライブ配信にも便利ですし、セルフタイマーで集合写真を撮ってもOK。撮影のバリエーションが増えますね。

折りたたみスタイル=コンパクトなだけではなく、折りたたんだ状態でもできることが増えたのが、今回の「Galaxy Z Flip5」です。長年折りたたみと向き合い続けたサムスンだからこその答えって感じだなぁ。

Galaxy Watch6/Watch6 Classic:
デジタルUIと物理UIのいいとこ取り

左がGalaxy Watch6、右がGalaxy Watch6 Classic
Photo: ギズモード・ジャパン

2つの折りたたみスマホの次にチェックしたのが、スマートウォッチ「Galaxy Watch6」「Galaxy Watch6 Classic」です。

バッテリーやセンサーなどのスペックは両モデルともにほぼ同じで、大きな違いは回転する物理ベゼルの有無です。

Galaxy Watch6 Classicは円形のディスプレイを囲むベゼルを回すことができ、ベゼルで項目の選択や画面のスクロールといった操作ができるんですよ。

回転させるときの「コッコッ」と小気味良い操作感も良いし、ディスプレイやボタンを触るよりも直感的にアクセスできます。クセになる触り心地だ…。

Watch6は腕に巻いたときの軽さが印象的です。28.7g(40mmモデル)、33.3g(44mmモデル)とスマートウォッチの中でも軽めの部類で、睡眠トラッキングのためにつけっぱなしにしても気にならなさそう。

物理的に回転するベゼルはありませんが、ディスプレイの周囲を指でなぞることで画面をスクロールできるので、操作性もヨシ。

Galaxy Tab S9シリーズ:
デカいのに持ちやすいタブレット。水にも強い!

左が「Galaxy Tab S9 Ultra」(14.6インチ)
右上が「Galaxy Tab S9+」(12.4インチ)
右下が「Galaxy Tab S9」(11インチ)

最後はタブレット「Galaxy Tab S9」シリーズを見ていきましょう。

いずれもチップに最新世代の「Snapdragon® 8 Gen 2 Mobile Platform for Galaxy」を搭載したハイエンドタブレットで、14.6インチ、12.4インチ、そして11インチの3モデルがあります。

ひと目でわかるのがディスプレイの美しさ。有機ELディスプレイ「Dynamic AMOLED 2X」は発色がよく、中でもGalaxy Tab S9 Ultraの画面の鮮やかさはとても目を引きます。

手に持って気づくのが、大ぶりなタブレットなのに持ちやすいこと。厚さが5.5mm(S9 Ultra)/5.7mm (S9 +) /5.9mm(S9)とほとんどのスマホより薄く、14.6インチのS9 Ultraでさえ"片手で持って空いた手で操作する"が、苦じゃないです。

Galaxy Tab S9シリーズは筆圧感知もできるSペンに対応しており、デジタルお絵かきのタブレットとしてもぴったり。Sペンはペン先が柔らかいので、紙にペンを走らせるのに近い感覚があります。これはぜひ展示品をチェックしてほしい。

あと、タブレットとして珍しいのがIP68の防水・防塵性能。雨や汚れに強いのはもちろんですが、水がかかってもペンを使えてしまいます。キッチンまわりでの利用に向いてそう。

Galaxyの新作は豊作。ハード、ソフトともに完成形へ

今回、たくさんのGalaxyを触って感じたのは、「ハードウェアめっちゃ磨き込まれてる」です。

Galaxy Z Fold5/Galaxy Z Flip5はキチっと折りたためるし、Galaxy Watch6 Classicはベゼルの回転がなめらか。Galaxy Tab S9シリーズもタブレットには珍しい防水性能を備えており、メカとしての作り込みのレベルがとてつもなく高いです。

ソフトウェアも折りたたみ画面を活かせるようにきっちり作り込まれているうえに、Galaxy製品同士の連携、いわゆるエコシステムも強力です。たとえばGalaxy Watch6でほかデバイスのカメラを操作できますし、スマホとタブレットでファイルのやりとりもサクッとできてしまう。ほんとよく考えられています。

折りたためるスマホは最近になっていろんなメーカーから登場しています。その中でも、Galaxy Z Fold/Z Flipシリーズは早くも5世代目として高い完成度に至りました。これは折りたたみスマホをいち早く市場に投入し、ノウハウを積んできたサムスンだからこそ実現できた製品で、新技術の導入に積極的なGalaxyブランドの強みであるように感じます。

というわけで、Galaxy Unpacked 2023で発表された製品をまとめて紹介しました。原宿にあるGalaxy Harajukuでもタッチ&トライができるので、チャンスがある人はぜひ触ってみてください。シビれますよ。

本記事で使用しているのはグローバル版の端末です。また、記事作成にあたっては電波法を遵守しています。

Galaxy Harajuku

2019年3月、東京・原宿に誕生したGalaxyブランドのショーケース。

地上6F・地下1Fの全7フロアで構成されるGalaxy世界最大級の規模を誇る当施設では、新製品のタッチ&トライなど、Galaxyブランドの世界観を一度に体験することができます。

Galaxy Harajukuの詳細はこちら

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